第224章 病院の怪異

車が完全に停止すると、四人は降車し、北畑修の先導で本館へと足を向けた。

沈黙のまま、エレベーターは滑るように上昇していく。表示板の数字が目まぐるしく変わり、やがて「チン」という電子音と共に最上階――選ばれしVIPのみが入室を許される特別病棟で停止した。

扉が左右に開く。だが、眼前に広がった光景に、修の足がピタリと止まり、眉間に深い皺が刻まれた。

閑静であるはずの廊下には、黒いスーツに身を包み、インカムを装着した護衛たちが七、八人も立ち並んでいたのだ。

屈強な体躯、鋭い眼光。彼らは廊下の両脇に散開し、とりわけエレベーター正面の豪奢な病室の扉を厳重に固めている。その場の空気は、窒息しそう...

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